『ベルリン・ファイル』
- タイトル:ベルリン・ファイル
- 原題:Bereurlin
- 製作年:2013
- 製作国:韓国
- 劇中年:2013(言及なし)
- 要素:ベルリン、二重スパイ、韓国、偽装結婚、汚職、親子、ウラジオストク、CIA、モサド
- 評価:★★★★☆
- 寸評:ベルリンを舞台に、北朝鮮と韓国、さらに米・イスラエル・イスラム過激派も入り乱れての諜報と暴力の混戦が繰り広げられる。ハ・ジョンウ演じる主人公はジェイソン・ボーンふう、彼と対立する韓国諜報部員(ハン・ソッキュ)はル・カレふう*1、と恐らく意図的に過去のスパイフィクションの流れを代表させつつも、最終的にはどちらの流れにも与しない情念と熱血のドラマに着地させているところが韓国映画の面目躍如といったところか。ハ・ジョンウと妻役チョン・ジヒョンの触れ合わない愛情表現のセクシーさに、幕引きの切れ味が相まって、鑑賞後の俺スパイ感の高さは非常に高い。「ウラジオストク片道!」(2013/07/28)
*1:小道具としてル・カレのペーパーバックが登場する。