『土漠の花』

  • タイトル:土漠の花
  • 英題:Flower of the Desert
  • ジャンル:小説
  • 著者:月村了衛
  • 製作年:2014
  • 製作国:日本
  • 劇中年:2014(言及なし)
  • 要素:ソマリア自衛隊、石油、CIA
  • 評価:★★★☆☆
  • あらすじ:海賊対策のためソマリアに駐屯していた陸上自衛隊第一空挺団が、墜落したヘリの捜索活動中に現地氏族の襲撃を受ける。虐殺にあったという女性を保護した直後のことだった。彼女は誰に追われているのか?何の援護もない砂漠で、隊員たちは生き延びることができるのか?安全地帯を目指し、生存者たちの決死の逃避行が始まった。
  • 寸評:開幕早々あっという間に開始される状況に、戸惑いながらも決死の選択と行動を繰り返していく主人公たち――圧倒的なテンポの良さと濃密なアクションが、映画やゲームに比肩する面白さを与えてくれる。あくまで生存を第一としたアクション活劇として終結するため、事件の背景の扱いは簡素だが(なので「スパイフィクション」として紹介するのは気が引けるが)、そのぶん現代冒険小説の入門としては手頃かもしれない。
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