『ルーザーズ』

  • タイトル:ルーザーズ
  • 原題:The Losers
  • 製作年:2010
  • 製作国:アメリ
  • 劇中年:2010(言及なし)
  • 要素:CIA、暗殺、麻薬、レーザー誘導、子供、裏切り、大量破壊兵器、PMC、ファム・ファタール
  • 評価:★★★★☆
  • 寸評:CIA内の特殊部隊が、ボリビアの麻薬組織を攻撃する作戦中に裏切りにあう。彼らは裏切りの首謀者への復讐を果たすため、目的を同じとする謎の美女とともにアメリカへと舞い戻るが...。

 スローモーションの多用やキツ目の色彩がいかにもアメコミ原作といった雰囲気で楽しい。謎の超兵器も登場するので、フィクション度は非常に高い。
 CIAに裏切られた特殊部隊といえば同時期の『特攻野郎Aチーム』が思い出されるが、個人的にはグレイディの『狂犬は眠らない』に通じるものを感じる。悪役の目的や、クライマックスのひねりがいまいちよくわからないのも、グレイディ的な、歪んだ現代スパイ世界の表現と思えば楽しめるかもしれない。終盤のある展開がチームものの楽しさを削いでおり、決して褒められた映画ではないが、スパイフィクションに慣れ親しんだ好事家にはおすすめ。
 同名コミックスが原作。『キングダム/見えざる敵』のピーター・バーグが脚本に参加している。

ルーザーズ [Blu-ray]

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