『犬の力』
- タイトル:犬の力
- 原題:The Power of the Dog
- ジャンル:小説
- 著者:ドン・ウィンズロウ
- 製作年:2005年
- 製作国:アメリカ
- 劇中年:1975-2004
- 要素:DEA、麻薬、メキシコ、暗殺、娼婦
- 評価:★★★☆☆
- あらすじ:DEA捜査官アートと麻薬組織の若手バレーラ兄弟を中心に、陰謀渦巻くメキシコの麻薬戦争を30年にわたって描く一大クロニクル。
- 寸評:ハイスピードでめまぐるしく描写される麻薬戦争の暴力と裏切りが話題となった一作。あまりの速度ゆえに、同題材・同アプローチであるエルロイのアンダーワールドUSA三部作と比べ、やや軽みがまさる。メキシコを襲う大地震をクライマックスとした、中盤までの司教パラーダと娼婦ノーラのパートにウィンズロウならではのスウィートさと寓話性が光り印象に残る。
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