『ファントム謀略ルート』

  • タイトル:ファントム謀略ルート
  • 原題:The Phantom Conspiracy
  • ジャンル:小説
  • 著者:マイケル・ハー=ゾウハー
  • 製作年:1980
  • 製作国:イスラエル
  • 劇中年:1980(言及なし)
  • 要素:大統領選、ゲーリングナチス、美術品、石油、パリ、ヤルタ、メキシコ
  • 評価:★★☆☆☆
  • あらすじ:アメリカの大統領選のさなか、有力候補ジェファーソンがOPECに対する強硬な方針を発表した。OPEC議長シャズリはジェファーソンを失脚させるべく秘密裏に動き出す。いっぽうノンフィクション作家のクリントは、ナチス元帥ゲーリングの財宝を追う取材行で、たびたび命を狙われることとなる。
  • 寸評:大統領、OPEC、ナチスの三題噺。陰謀のプロットと主要登場人物は冒頭でおおむね出揃っており、あとはその細部と末路を楽しむというつくりだ。石油がらみの解決方法はリアルかつフレッシュ。ただ、発表当時は、OPECという時事性の高い要素が、その複雑なプロットとあいまって楽しめたのだろうが、30年経過した現在では少々飲み込みにくくなってしまった。
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