『残響のテロル』
- タイトル:残響のテロル
- 原題:Terror in Resonance
- ジャンル:TVアニメ
- 監督:渡辺信一郎
- 製作年:2014
- 製作国:日本
- 劇中年:2014(言及なし)
- 要素:テロ、核兵器、爆弾、ハッキング、アメリカ、FBI、警察、日本、青春
- 評価:★★★★★
- あらすじ:冬の東北。再処理施設からプルトニウムが強奪される。半年後、夏の東京で、「スピンクス」と名乗る少年ふたりが都庁を皮切りに連続爆破テロを行っていく。学校にも家庭にも居場所のない少女リサは彼らに惹かれていくが――。
- 寸評:2014年現在の日本でしか作れない、類まれなるサスペンス。核と教育という切迫したテーマを、日本のTVアニメならではの娯楽性とリアリズムと優しさをもって描ききった。個々のテロをめぐるサスペンス演出は毎回見応えがあり、十代の少年たちが警察を翻弄していく俺スパイ感の高さも楽しい。スパイフィクション/ポリティカルフィクションのもつ寓話性を活かしつつも、必要以上にファンタジーにせず、あくまでクールにテロ計画を完遂させる点も清々しい。日本のスパイフィクション史上に残る大傑作だ。多くの人に観てほしい。(長文論考:「愚かさとテロリズム『残響のテロル』」「『残響のテロル』覚書」
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